成年後見制度において成年後見人がすること

私は祖母の成年後見人です。私の祖母が成年後見制度を利用して成年後見人を立てることになったきっかけは祖父が亡くなったことでした。祖母は祖父が亡くなる数年前から認知症を患っており、自分の身体に自信がなかった祖父は、自分の死後、残される祖母のことをずっと心配していました。そんな祖父が亡くなる半年ほど前、祖父から突然成年後見制度について問われました。それまで、祖父には成年後見制度の必要性を何度も説明し、祖母にも成年後見人を選任してもらうべきではないか、と勧めていたにも関わらず、ずっと反対してきたのです。

そんな祖父が成年後見制度について教えてほしい、祖母にも必要かもしれない、と言い出したことに家族は不安を感じていました。祖父を申立人に、父を祖母の成年後見人候補者にすると決め、申立の手続きをしている間に祖父が倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。祖母の後見人の申立は白紙になり、遺産相続の際に改めて申立の必要が出てきました。今度は父が申立人になり、後見人候補者も自分にする、と手続きの準備を始めましたが、申立窓口の家庭裁判所から祖父の遺産について、相続権がある父は祖母と利益相反関係にあるため望ましくないと言われてしまいました。それは伯母も同様で、母についても相続に関係する立場の人間でない方が良い、と助言をもらったそうです。そこで相続権がなく、それぞれ独立している孫のうちの誰かを後見人候補者にしようということとなり、福祉職に就いている私が後見人候補者として申立を行うことになったのです。

候補者としてまず行ったのが、家庭裁判所に出向いての聞き取り調査でした。担当裁判官の方から職業や私の財産状況などを問われる簡単な調査でした。その後無事私を成年後見人として審判が下りた、と連絡を頂き、東京法務局に登記されて成年後見人として活動を始めました。祖母は福祉施設に入所していたため、成年後見人としての最初の仕事は福祉施設との利用契約を締結することでした。その後銀行と年金事務所へ出向き、成年後見人選任の際に行う諸手続きを行いました。全ての手続きが完了したところで祖母の資産表と収支計画書を作成して家庭裁判所へ提出します。家庭裁判所への計画書の提出が完了して、後見人としての仕事は一段落します。その後は祖母の生活費の管理や施設利用料の支払い、税金の支払い、祖母の不動産の管理などを日常的に行い、年に一度試算表と収支計画・報告書を作成して家庭裁判所に提出しています。日常的な出納は、きちんと管理しなければ使途不明金が出てしまうので注意が必要ですが、それ以外は特に難しい作業ではありません。私が成年後見人に就くことで、祖母の資産や利益が守られるのであれば、今後も祖母のために業務を全うしたいと思っています。

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